VAPEのアトマイザーの種類ってたくさんありますよね。どんな違いがあるのか?どれを選べばいいのか?って疑問に思う初心者の方も多いんじゃないでしょうか。
最近Twitterなんかを見ていると新たにVAPEを始めようって人をちらほら見かけますね。
私も初心者には変わりないんですが、始めたばかりの人が戸惑うであろうことをいくつか記事にして置いておこうと思います。
本日のテーマは…
アトマイザーについてです。
電子タバコ・VAPEにおいてアトマイザーとは、リキッドを入れるタンク部分のことですね。
このアトマイザーというのには数種類存在します。
クリアロだのRDAだのRTAだの、どれがどれやねんって人に参考にしていただければ幸いです。
クリアロマイザー
まずは何といってもクリアロマイザーですね。
通称クリアロといわれるアトマイザーで、VAPE初心者が誰しも通る道という感じです。
今ではPOD型もありますので、今からVAPEを始める人が選ぶのはこのクリアロかPOD式ということになろうかと思います。
POD式も最近はコイルだけ交換できるものがほとんどですので、かなりクリアロ寄りになってるなという感じがします。
VAPEのアトマイザーから煙(ミスト)を発生させているのは、アトマイザー内部のコイルです。
このコイルを自分でカンタル線などを巻いて作ってセッティングする(VAPEではビルドすると言います)アトマイザーもあります。
クリアロの最大の特徴は、自分でビルドせずに、最初から出来上がっているコイルユニットを装着して簡単に始められるというものです。
この画像は先程のクリアロマイザーを分解したところの写真です。
真ん中に写っているのがコイルですね。
自分でビルドするタイプのアトマイザーでは、コイルをつくり、コットンなどリキッドを保持するものを通して、セッティングしていかなければなりません。
それが、クリアロではこの小さな部品にコイルとコットンが一緒になって入っています。
VAPEを始めようという人には禁煙補助具としての役割を期待したり、趣味やファッションとして始めたりと様々だと思います。
が、どのタイプの方でも最初はこのクリアロか、次で紹介するPODから始めるとよろしいかと思います。
クリアロマイザーのメリットは使い方が簡単なことと誰でも同じ味が出せるということ。
逆にデメリットでいえば、コイルの抵抗値は決まっているので一つのアトマイザーでできることが限られてくることだと思います。
自分でコイルを組み込むタイプのアトマイザーではユーザーが任意で抵抗値を変えることができますが、クリアロの場合は販売されているコイルを使うので使える幅がどうしても狭まってしまうんですよね。
しかしながら、VAPEを始めたばかりの人や趣味としてとらえるわけではない人には面倒なことや難しいことがないクリアロが第一の選択肢になると思います。
POD式
続いてはPODタイプのVAPEですね。
こういったタイプの電子タバコになっています。
POD式も先程のクリアロと同様に自分でビルドする必要はなく、リキッドを入れるだけの簡単な使用方法になっています。
PODの場合、タンクとバッテリーはそれぞれを使うことが前提となったつくりをしています。
そのため、無駄がなくコンパクトで見た目にも一体感がありますね。
先程のクリアロのようにタンク部分が分解できない製品がほとんどだったり、クリアロみたいにMOD(バッテリーの部分)を変えて使えなかったり拡張性は高くありません。
が、その分クリアロよりもさらに簡易的なVAPEです。
VAPEユーザーには出先でVAPEを使う機会がある人も多いと思います。
そのため悪目立ちしたくないという人もいますよね?
クリアロ+MODという組み合わせはどうしてもサイズ感が大きくなりがちですが、PODであればコンパクトな機種がほとんどです。
最近はiQOSなどのコンビニで普通に売っている新しいジャンルのタバコも流行しているので、コンパクトなPODタイプのVAPEであれば目立たずにしようできていいというメリットもあります。
また、コイルが劣化したらタンクごと交換する製品がほとんどでしたが、最近はコイルのみ交換できるクリアロの要素が強いPODが増えていますので、より便利になってきています。
VAPEを長年使っている人でもサブのVAPEとして普段からPODを持ち歩く人も多いです。
私もその一人で、最近ではPODを携帯して出かけてます。
RBA
続いて、自分でビルドするRBAの分野を紹介していきます。
まずはこの注意書きをしておかないといけません(^-^;
自分でコイルをビルドするってことは、誤ったやり方をしてしまうとショートしてしまうってことがあるんですよね。
ショートするとどうなるかっていうと、VAPEで使われているバッテリーは高出力のパワーのあるものですので、最悪、爆発します。
非常に危険ですので、ビルドのやり方の解説記事などをご覧になって必要な知識を得てから始めるようにしてください。
基盤の入っているMODを使う場合は、短絡保護などの保護機能が付いていることがほとんどではあるので、実際は事故は防げるかもしれませんが、保護機能をうのみにしすぎるのも危険です。
RBAのメリットとしては、セッティングが気に入らない場合、ビルドしなおすことで簡単に微調整ができます。
この点においてRBAは優秀ではありますが、これはVAPEを趣味にするレベルの人が踏み込む領域ですので、禁煙補助具としてVAPEを使用する人はRBAを購入する必要はないでしょう。
RBAには細かくわけて、RDA、RTA、RDTAといった種類がありますので、それぞれ解説していきますね。
RDA
RBAの基本、RDAです。
VAPE愛好者にはRDA好きとRTA好きがいますが、RBAに挑戦する場合、RDAから始めるのをオススメします。
理由は後を読んでいただければわかると思います。
RDAにはクリアロのようなタンクはありません。
上の画像はデュアルといってコイルを2つ使うもので基本的にはミストをたくさん出す設定ですが、現在の主流はシングルコイルです。
シングルの方がビルドが簡単なことが多く、手間も少なくて済みます。
RDAはこのコイルとコットンにリキッドを染み込ませ、キャップをかぶせて使用します。
見た目としてはこんな感じ。
コイルと吸い口が近い分、ダイレクトな味が楽しめます。
RDAのデメリットとして、構造上タンクがありませんので頻繁なリキッドチャージが必要になってしまうところですね。
このデメリットを解消したBF(ボトムフィーダー)というシステムもあります。
BFMODでは、MOD内部にタンクを装着し、タンクをプッシュして接続したBF対応RDA内部にリキッドをチャージします。
BFはすごく便利ですので、私もメインで使っているシステムです。
BFのデメリットはタンクを内包する都合上大きくなりがちなところですね。
RTA
続いてはRTA
RTAは、構造上はクリアロに近いです。
RDAと同様にビルドをする必要がありますが、タンクが付いています。
RTAにはタンクが付いている分、頻繁なリキッドチャージは必要ありません。
RDAのようなダイレクトな味は出ずらいですが、RTA独特の味の出方もまたいいものです。
RTAは構造的な工夫がしやすいので各メーカーで特色ある製品が作られています。
その違いも楽しめるのがRTAの長所ですね。
RDAはリキッドを直接コイルにたらしますので、使用可能という意味でのシビアな設定というのはほとんどないです。
一方のRTAは、コイルにリキッドを供給するのはタンクです。
デッキ(ビルドするエリア)もタンク分RDAより狭くなってしまうので、接触(ショート)しないようにしなければいけませんし、コットン量もコツがあります。
コットンの量が多すぎるとリキッドの浸透が間に合わず焦げてしまいますし、少なすぎると過供給で漏れやジュルっと来るリスクが高まります。
この辺は製品によってまちまちで、ストライクゾーンが広いものもあれば、狭いものもありますね。
他にも、タンクがあるという構造上、エアホールもボトムエアフローがほとんどということになります。
VAPEのミストの元になる空気は、当然アトマイザーの外から取り入れなければならないわけですが、その空気の取り入れ方、コイルへの空気の当て方によりボトム、サイド、トップとこれまた種類があります。
RTAはサイドやトップからエアーを供給するならそれなりの工夫をしなければいけないので、空気の取り入れ方としてはデッキの下からエアーを供給するボトムエアフローが一般的ということになります。
サイド・ボトム・トップのエアフローの違いはRDAなんかで体感してもらうと全然違うので、RDAではこれらのエアフローの違いも考えながら選べるメリットもありますね。
ただ、空気の入ってくる経路を工夫してサイドエアフローみたいにしているRTAなんかもあるので例外もありますし、そういったアトマイザーを見つける楽しみもあります。
これらの要因から、最もレビュー記事が役立つジャンルのアトマイザーになろうかと思います。
RDTA
RBA部門の最後に、RDTAを紹介します。
RDTAとは、RDAにタンクがくっついた状態のものです。
この写真でいうと、上の赤いキャップがかぶさっている部分がRDAのデッキ部分、下のガラスがタンクになっています。
中身はこんな感じになっていて、ビルドはほとんどRDAと同じなのですが、コットンをタンクまで長く垂らしてタンクからの供給で吸えるようになります。
RDTAはタンクがないRDAのデメリットと、デッキの制約を受けやすいRTAのデメリットを打ち消したようなアトマイザーとなっています。
が、半面でタンクに垂らしたコットンの供給力を気にしなければいけませんし、タンクがある分背が高くなりがちであるというデメリットが存在します。
RDTAを使うならBFを使うかなって思う人も実際多いですね。
アトマイザーの選び方
さて、アトマイザーの種類を解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
分からないときに振り返ってもらったり、いざアトマイザーを購入しようとする際にどんなメリットがあったっけ?みたいな感じで使っていただければと思います。
それでは最後にアトマイザー選びについて、簡単にまとめておきます。
初心者でVAPEを全く持っていない方
- クリアロマイザーとMODがセットになったスターターキット
- PODタイプのVAPE
この選択になってくると思います。
クリアロとMODのスターターにするか、PODにするかの選択ですが、どちらにするかはVAPEを始める動機次第です。
ファッションや趣味としてなら、クリアロとMODのセットがおすすめです。
MODは他のアトマイザーを単体で購入しても使えますし(稀に使えないMODもあるので購入時に要確認)、拡張性は高いです。
PODの場合はとりあえずVAPEを初めてみるという方にお勧めですね。
ただ、PODにも例外があって、PODだけど他のアトマイザーも使えるってタイプもあります。
この記事で紹介したような製品ですね。
最初のVAPEはできればVAPEショップで店員さんに選んでもらって説明を受けた方が確実ですが、近くにショップがない人はVAPEブログやYoutubeなどで情報を収集して選ぶことになりますね。
私も地方民なので、周りにVAPEショップはなく、ブログを読んで最初の1台を選びました。
最初の1台のポイントですが、使い方が簡単なこととコイル抵抗値です。
使い方が簡単かどうかはネット記事などを読んでみるとして、コイル抵抗値はなるべく高い方がいいです。
スターターのコイルには0.3Ωだとか0.6Ωだとか書いてあります。
これは、単純に言えば抵抗値の低い方がたくさん煙(ミスト)がでます。
付属コイルは1.0Ωとかでも高い部類に入るのですが、これでも普通のタバコよりも煙が多いことがほとんどです。
VAPEらしさを楽しみたいからできるだけたくさん煙が出た方がいいという方なら低い抵抗値のコイルがセットになった製品を選ばれるといいと思います。
何で高い抵抗値のコイルを選んだほうがいいかというと、ミストが少ない方が馴染みやすいですし、リキッドの減りも少ないからです。
また、ミスト量が多いと、最初はむせやすいですね。
喫煙者の方なら、最初にタバコを吸ったときのことを思い出していただけると分かりやすいかと思います。
RBAに挑戦する人
さて、次にRBAに挑戦する人ですが、これは先程も書きました通りRDAがおすすめです。
RBAに挑戦するくらいの人はもう十分VAPEの知識を得ているでしょうから細かい説明は省きますが、供給量などをそこまで気にしなくていいRDAが始めやすいと思います。
ポイントとしては、22㎜径であることと、シングルコイル前提、BFピン同梱であること。
22㎜径が一般的ですので、色々なMODで使いやすいです。
また、デュアルコイルはコイルを同調させなければならないので少し難しくなること。
BFピンが同梱しているというのは、リキチャが面倒になったときにBFMODで使えるようにということです。
こういう条件を書きましたが、自分が見た目で気に入るかどうかも大事ですかね。
私はRBAに挑戦する際、気に入ったアトマを最初から買って、それがデュアルコイル対応だったので苦労しながらコイルを合わせた記憶があります。
最初は恐る恐るになると思いますが、抵抗値を下げすぎないだったり、接触に気を付けるだったり基本的なことに気を付ければ大丈夫です。
RBAを使用する際は、きちんと抵抗値を計り、安全マージンは十分にとって使用するようにしましょう。
間違っても最初からメカニカルMOD(保護機能などの基盤がついていないMOD)で使うのはやめましょう。
「ショートしてたけど、MODの保護機能のおかげで助かった」ってことも最初はありますし、メカニカルMODを愛用する人もビルドはきちんと抵抗値計りながらやって問題ないのを確認してからメカニカルMODに装着しています。
さて、めちゃくちゃ長文でしたが、最初から最後まで読んでくださった方いるのかな?(^-^;
もし読んでくださったなら、本当にありがとうございます。
もし分からないことがあったら、この記事のコメント欄でもいいですし、お問合せフォームから問い合わせていただければ、私に解答可能なことであればお答えします。
それでは今日はこの辺で。また次の記事でお会いしましょう。